ランチのお客さま!65歳は障害者の鬼門? by菊池 孝
今日は、ちょっと皆さんに考えてもらえると嬉しいのですが、
全盲の菊池さんから、メッセージを託されましたので、
ご紹介します。
全文、本人の記述となっています。
どうもそうとしか思えない。私の障害者遍歴は、
もうかれこれ25年になる。
寝たきり同然の引き篭もりも、その厳しい制約では
うけられるべくもなかった「措置制度」だったが、
障害者本来の自立促進を掲げた「支援費制度」が登場したのは、
記憶にも新しい平成15年であった。
めまぐるしい改革の波は、障害者自立支援法に衣替えをさせたが、
その居心地の良さは今も変わらず、他法の追随を許すものではない。
やがて65歳は、あの「措置」に見粉うばかりの
介護保険要介護者への転向を強いられるのである。
否応なしのそれは、まさに、65歳障害者への鬼門と言うべきか。
そして、今度は、10年前倒しの後期高齢者である。
いま物議を醸している後期高齢者医療制度は、
75歳以上としながら一定の障害のある65歳以上の障害者をも
対象としている。
早々に届いた後期高齢者医療被保険者証は、全盲障害67歳の私を
名実共の後期高齢者に仕立てしまったのである。
この65歳の境目に何の条理があるのだろうか。
障害者の本質を見極めようとしない、ただ便宜的に
振り分けているようにしか思えないのである。
姥捨て山論争は、障害者もその渦中にあると言わざるを得ない。
怒りを禁じえないのは私だけであろうか?とは言え、錦の御旗には
逆らえないとなれば、せめて「後期高齢者」を「高貴高齢者」と
読み代えて溜飲を下げようというものである。
投稿者:居酒屋あまやどり | ランチのお客さま | 投稿日:2008-06-25 16:37:18 | コメント ( 0 )