小さな大自然にいるシュリンプ&魚たちをちょっと紹介します
写真は、カージナルテトラ(Lサイズ)です。
小さな大自然の店のカージナルテトラは、カクテル7nで飼育
しているため、とてもよく発色しています。
カージナルテトラは、3つの異なった大きさや特徴のものが
流通しています。
まず最初は、MSサイズと呼ばれているものです。私たちは
なるべくこれを扱わないようにしています。それは、
アマゾンで乱獲されている魚だからです。貧しい漁師たちは
水路で、大量に群れているカージナルテトラの若魚を採集して、
集積場に運びます。小舟などで運ぶまでの間に、80〜85%
が死んでしまいます。生きて到着した分だけが、買い付けて
もらえます。
お金にならないと生活が困るので、漁師たちは、益々大量に
採集して、小舟に満載してカージナルテトラを届けます。
こうして、カージナルテトラの大半が、お金にもならずに
採られては死んでしまいます。これが、輸出されて、販売
されています。私たちは、自然破壊を見過ごすことができない
ので、この、天然産のカージナルテトラMSサイズというのを
販売していません。
日本国内では、このMSサイズの流通が主流で、
ホームセンターなどでは、これが、120円程度で販売され
ていることが多いです。
2番目は、カージナルテトラのLサイズです。
これは、他の多くの熱帯魚と同様に、少量採集されて流通して
いるもので、単価は通常250円程度ですが、私たちは、
飼っても丈夫なこのLサイズを主に扱っています。価格は
200円にしています。おそらく、Lサイズのカージナルテトラ
としては、いちばん安い方だとおもいます。
3番目は、2007年に、初めて量産養殖に成功した、
インドネシア産の、養殖のカージナルテトラです。これは
Sサイズで輸入されてきますが、天然のMSサイズよりも丈夫です。
カージナルテトラは産卵は行わせることはなんとかできるのですが、
孵化が難しいのと、孵化時間がそろわないために、大量生産は
困難とされてきたものです。この量産化の成功は、アマゾンの
自然環境保全のためにも大きな進歩で、1975年以降、タイで
ネオンテトラが量産化されたことと匹敵する、アマゾンの水環境を
左右するほどの大きなグッドニュースです。
養殖カージナルテトラは、まだ、少し単価が高く、日本のファンには
残念ながら受け入れられていません。
これからは、小さな大自然の店でも、自然破壊のない、生きもの
愛玩ライフの実現のために、養殖ものへのシフトを進めたいと
思います。
次の写真は、上物の、白黒ビーシュリンプです。小さな大自然の店では、
1匹1500円で販売しています。日本の国内ブリーダーさんたち
だけが生産している貴重品です。
次の登場は、2年前に養殖が成功した、コリドラス・ロレットエンシス
です。2007年には、珍しい野生コリドラスとして、まだ、7000円
くらいで売られていたものです。養殖化が実現して、この珍しい種が
今回は、700円での販売です。際だった丸顔(ショートノーズ)が
愛嬌のある、おとなしいコリドラスです。
最後の写真は、人気の、コリドラス・エクエスオレンジです。
ベネズエラオレンジとも呼ばれていますが、もともと、分類上は、
ポピュラーな赤コリドラス(コリドラス・エネウス)に近縁で、
アマゾンではなく、ベネズエラのオリノコ川水系の、やや上流部に
分布しているコリドラスです。活動的な小さな体、そして、深緑に
輝く部分と、鮮やかなオレンジ色のツートンカラーになる色彩とで、
とても人気があるコリドラスです。
小さな大自然の店には、さまざまな熱帯魚、淡水魚、金魚、メダカ、
シュリンプ類などがそろっています。
ぜひご来店をお待ちしております。
投稿者:熱帯魚 水草 帯広 環境ホタル塾 ブログ | 投稿日:2010-03-15 23:33:59 | コメント ( 1 )