ベタ、続々と、集結中です
ベタ、今小さな大自然の店に次々集結しています。
最初の写真は、スーパーデルタの赤系のオスです。
現在集まっているのは、観賞用に改良されてきた
ショーベタと呼ばれる品種たちです。
よく知られている、ハーフムーン、スーパーデルタ、
クラウンテール、ダブルテールの各色のベタが
次々に集まってきています。
次の写真は、ダブルテールベタの青系の個体です。
前に、変わりメダカの項でご紹介しましたが、この、
ダブルテールベタは、腹面転写遺伝子という突然変異に
よって、腹側の特徴が、背中側にも出てしまうものです。
尾びれは上下対照に2枚出現し、また、背中にも、ベタ
共通の小さな背びれではなく、臀ビレが生じてしまう
ため、上下ともにふさふさとした大きなヒレがある形
になっています。
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ベタは熱帯魚ですが、水温17℃〜30℃程度の広い範囲に
順応できること、空気呼吸ができるので、狭いところでも
飼えること、様々な色彩変異があることなどから、手軽な
ペットとして普及しています。
オス同士は激しい殺し合いのケンカをするため、1尾ずつ
でしか飼育ができません。しかしこの、オスが戦う習性を
利用して、タイでは、闘魚という文化が発達してきました。
闘犬と同じように、2匹のベタの強さを競うスポーツです。
この、闘魚(とうぎょ)用のベタは、各家庭で何十年も
大事に育てられてきていて、強そうに見せるために、光る
鱗や、黒やプラチナといったはっきりした色彩が出たものを
生き残したりされてきました。昔は、観賞用のベタは、ひた
すら美しい原色系の色彩と、長く伸びのあるヒレだけを求めて
きましたが、10年ほど前から、闘魚系のベタの体型や、
鱗の特殊な光り方、黒やプラチナ色、またやや短いヒレなどの
特徴を、そのまま観賞用にも楽しもうという傾向が出現し、
闘魚系の観賞ベタ(プラガット系と呼ばれます)として流通
するようになったため、バリエーションが著しく増えました。
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ベタは、繁殖も比較的簡単に試みることができるため、
小さな大自然の店では、観賞用に流通するオスだけではなく、
メスも購入できるようになっています。
オスが消えない泡を水面にためて巣作りする生態や、子育て、
そして稚魚からの育成過程をずっと観察することは、ベタ
飼育の醍醐味でもあります。ベタの赤ちゃんは小さいサイズ
で生まれてくるため、従来は、育成は困難であるとよく言われ
てきましたが、簡単な方法をご案内していますので、ぜひ
小さな大自然の店におたずねください。
投稿者:熱帯魚 水草 帯広 環境ホタル塾 ブログ | 投稿日:2010-03-17 23:56:53