カクテル7n究極の理想フード。開発秘話と貴重な画像資料
観賞魚用高級フレークフード「カクテルセブン」シリーズが
発売になって、およそ20年が経ちます。14種類の原料を
それぞれドライフレークに精製し、パッケージ時にブレンド
するという発想は、当時としては画期的なアイデアで、現在
人気商品となっている2種類、ブルー缶(東熱帯魚研究所
所長:東 博司ブレンド=通称;一般用)と黒缶(アトリエG
代表:秀島 元ブレンド=通称;グッピー用)は、それぞれ
専門家による合計150事例以上ものテストを経て完成された
エサとして、幅広い支持をいただいています。
原料の検討によって
☆嗜好性が高い
(原料ひとつひとつの香りが温存されすぐに食いつきます)
☆成長・成熟・発色を一つで実現
(バランス良い天然原料)
☆付着ゴケの発生が少ない
(適正リン分量に抑えた贅沢な原料)
この3つが特徴です。
1)カクテル7nブルー缶(一般用)
動物質原料を85%以上使用しています。テトラ類、エンゼル
フィッシュをはじめとした大半のシクリッド類をはじめとして、
動物食性の中〜小型魚用に最適のエサです。
2)カクテル7nグッピー用
植物原料を70%近く使用しています。レッドビーシュリンプ、
ヌマエビ類、モーリー、プラティー、グッピー、タナゴ類、
その他、やや植物食に偏った習性のある種類に最適です。
<与え方>
2分程度以内に食べきる量を水面にパラパラと静かに撒いて
与えます。
コリドラス、エビ類をはじめとして、水底にいる種類に対して
は、小さなカップや小皿に水を取り、そこにカクテル7nを
入れて、すぐに水とともに水槽に流し込みます。すると
またたく間に新鮮な内にカクテル7nが水底に沈み、底に
いる生きものたちが食べることができます。
<ここがスゴい!>
カクテル7nシリーズは、業界メジャーフードで唯一、付着
ゴケの原因になりやすい「魚粉」の使用を最小限に抑えて
います。魚粉とはイワシ等の全身ミンチの乾燥粉末のことです。
内臓も含みそのままミンチしているため、魚やエビたちの栄養
要求に比べてリン分がやや高く、これが食べ残されると付着
ゴケの大きな原因になります。
ところが、T社ベジタブルフレーク、K社コリドラスフード、
T社シクリッドフード、A社ビーシュリンプフード、、、、。
あらゆる会社のエサ製品で、裏の表示を見ると原料のトップは
フィッシュミール(魚粉)。タンパク分を確保する上で原料費
がもっとも安く、また、原料を練ると粘りがあり小麦粉などの
混ぜつなぎ成分を少なくエサを固められるため、価格競争に
さらされる量販製品では、例外なく主原料として使われるわけ
です。お客様のご家庭で付着ゴケが出やすくなり手間が増える
かどうか、よりも、価格優先で開発製造されている面が、どう
してもあるのでしょう。
1990年に登場したカクテル7nシリーズは、原料ごとに各熱帯魚
の嗜好性、体重増加、発色などのモニタリング試験を行うという、
気の遠くなるような研究を10ヶ月以上実施し、ブレンド比を
確定しました。
フィッシュミールに頼らずにタンパク含有率47%以上という
高栄養価を実現し、しかも業界他社フードよりも低く、バランス
の良いリン分含有比です。
<安心>
従来の市販の人工エサの多くは何らかの添加剤を加えて製品化
されています。代表的なモノは着色料、保存料などです。保存料
の中には通常、防腐剤など制菌作用のある物質も含まれています。
しかし化学的に安定な防腐剤を閉鎖空間である水槽に投入し
続けた場合に、濾過バクテリアなどの有用菌群にどの程度の
悪影響があるかについては、各社ともテストデータを後悔する
などの処置をとっていません。
カクテル7nは、着色料、保存料など、いっさいの添加物、化学
物質を添加していません。そのため、他社フードのような、
大容量パッケージを製造していません。
写真は、発売当時、原料ごとにパッケージして販売していた商品の
貴重な画像です。今、この当時を知る人はほとんどいません(笑)。
カクテル7nは、原料グループごとに別々に乾燥フレーク化して
います。今後、皆さまからのご要望にお応えして、各種ブレンドを
提供していけるようにと考えています。
ご希望のお客様皆さまに、店内で給餌実演を行い、エサの善し悪し
をご確認いただいています。
どうか、ご来店いただき、お店で現物をご覧ください。
投稿者:熱帯魚 水草 帯広 環境ホタル塾 ブログ | 投稿日:2010-03-21 03:52:37