こんにちは。十蔵です。
帯ナビでは新しいコンテンツがスタートしました。
「十勝ぶらり旅」通称「ぶらとか」といいます。
普段クルマで通り過ぎてしまうような所を
徒歩で探索し、妙なもの、変なもの、面白いものを探そうという魂胆です。
果たして何が出てくるでしょうか。第一回目は電信通りです。
ぶらとかを見る
あっそれから、皆さんの周りにある「妙なもの、変なもの、面白いもの」を
教えてください。どんどん行ってみたいと思います
投稿者:帯ナビスタッフブログ | 十蔵 | 投稿日:2010-12-09 10:45:10 | コメント ( 0 )
ついついウニを残してしまいました。
ウニの軍艦巻き食べるとき「何となく物足りない」って思いませんかぁ?
折りごとスプーンで食べてみたいと思いませんかぁ?
ワタシは食べたことがあります。
利尻島に出張で行った時のことです。連絡船で到着してとりあえず 近くの食堂でフンパツして「海鮮ラーメン1800円」を食べました。
いやあウニエビイカタコあわびに蟹ホタテと豪華三昧。
麺が見えないほど。
で、食べながらメニューを見ていると「ウニ丼2300円」と「丼ウニ27000円」というのがあります。「ゼロいっこ多くねぇ?」と同行者に言いましたが「なんだろうねぇ」といったまま忘れていました。
翌日、訪問先で「丼ウニ食うかい?」と言われてでてきたのが大丼いっぱいのウニウニウニ。。。。。。。
ウニ以外何も入っていない、たぁーっぷりのウニ。
こんな体験はおそらく人生のうち二度と無いでしょう。チョロっと醤油をたらし喜び勇んでかき込んだ。やばいくらい旨かった。
「おかわり食うかい?」って言われましたが、
さすがに二杯目というわけにはいかないので丁重に遠慮申し上げました。(なにしろ一杯二万七千円もするシロモノですから)
数分後、別の訪問先で「丼ウニ食うかい?」と言われました。まだ濃厚な後味が舌の奥に残っていたのでここでも丁重にお断りさせていただきました。
更に次の訪問先でも。。。
「この島はお茶代わりにウニを出すんかい!」と急速にキレていくのが実感できました。
そして仕事も終わり夜には仲間内で「なんか島の旨い店で呑もうや」っていうことになり「ちゃんちゃん焼き」やら「つぶの刺身」におおかた手をつけ終わった頃、我々がいることを聞きつけあちこちから島の名士たちが続々現れました。
皆、手に手にインスタントコーヒーの大瓶を持っています。
「ウニ持ってきてやったぞ」と満面の笑みを浮かべられてはこちらも
「どーも、どーも夢のようでぇ〜す」と声を裏返して言うほか無い。
次々にドボドボッとあけられ、店一番の大皿はかくして軟体星雲系ヌメヌメギタギタフラジリス星人のてんこ盛りとなりました。
せっかくの好意を無にするわけにいかず、脂汗を流し、えづきをこらえ胃に流し込みました。なんだか足の親指が痛くなってきそうです。
このときの涙目は感涙と映ったのでしょう、「さあもっと食え」と飲めや歌えの宴は夜更けまで続くのでした。
翌日港に、昨日のインスタントコーヒービンの人たちが見送りに来てくれました。
「これフネん中さ喰ぇ!」と頂いたウニ入り大型インスタントコーヒービンが4本!
一人いっぽんづつ。
足の親指が急速にシクシクしてくるのがわかりました。
いたましいけれど、利尻の人々には大変申し訳ないけれど、
船旅の帰路に、海の中へ丁重にお帰りいただきました。
島影もおぼろになるころ、胃の中に残る甘苦い感覚がこみ上げ、目の前がバイオレットアウトしました(要撃機の急上昇ならブラックアウトと言うところでしょうが)。
来ました来ました! ムラサキウニとバフンウニのたたりです。
われわれ4名はなるべくフネにかからぬよう、キチンと一列横隊船尾に並び、薄暮に映える利尻・礼文にむかって厳かに合掌。
トモからみなもへと、やけに黄色い虹が4筋描かれました。
投稿者:帯ナビスタッフブログ | 十蔵 | 投稿日:2010-12-02 11:43:19 | コメント ( 0 )