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観賞魚とエビ現在合計166種類。水草48種類。珍しいヨーロッパ産陸生イモリが登場しました



おかげさまで、ブログ、ショップページともに多くのみなさんからアクセス

いただけるようになりました。誠にありがとうございます。多い日は200名

近くの皆さんが、私たちからの情報をご覧いただいているとのことです。

深く感謝いたします。アクア業界のページとしては、異例の人気とのこと

です。さて、本日は、イモリ類入荷情報、そして、熱帯魚、水草などの、

個別の品揃えと価格についての情報をお知らせします。

ヨーロッパ産陸生イモリ3種が届きました。最初の写真は、マダライモリ

です。ヨーロッパアルプスを中心に、イベリア半島からフランス中部まで

の山地帯を中心に分布する、全長8cmほどの陸生イモリです。人工のエサ

にも馴れやすく飼いやすい種で、温度も、2℃〜26℃程度の広範囲で

活動します。



二つめの写真は、ミナミクシイモリです。半水生種で、暖かい季節は

少しだけ湿った陸上で生活し、10℃未満の寒い季節になると、水の中に

生活の場を移して、成熟し産卵します。飼育や繁殖が容易なヨーロッパ産

陸生イモリとして知られ、やはり人工のエサにも馴れやすい種です。



3つめの写真は、小型種スベイモリです。産卵のとき以外は水に入らない、

完全な陸生種で、中央ヨーロッパから西アジアまで広く分布する種です。

湿気を嫌う種で、また水槽の壁登り(脱走)の名人なので蓋には細心の

注意が必要。高温は苦手なので夏も25℃程度までの管理を行うと体調を

保てます。よく活動し小さい体に似合わず大食漢です。

これらの珍しいヨーロッパ系陸生イモリは、千葉県の趣味家のご厚意で

展示が実現したものです。小さな水槽で楽しめる生きものの一つとして

知っていただくことを目的に、小さな大自然の店に登場しました。

価格は上記3種それぞれ、5000円、3000円、3000円です。マニア向けの

インターネットショップなどで時折見かける場合の価格より、安いお値段

で提供させていただきます。

中々みる機会がない種類ですので、この機会に、ぜひ一度は実物をご覧

いただきたいと思います。

また、日本産(水生イモリ)の、アカハライモリも現在入荷しています。

珍しい伊豆諸島産の、外敵がいない場所生まれで人に馴れやすいイモリです。

こちらは800円で販売しています。

日本産イモリは水生で、熱帯魚、金魚、メダカなどと同様に、ブルカミアや

富源粒を敷いた底面濾過の水槽で、水換えなしに手軽に飼育ができます。

小さな大自然の店に入荷した生きものは、熱帯魚、金魚、メダカ、淡水魚、

観賞エビ類をはじめとして、現在166種類。水草は48種類。

このうち、人気の束売り400円均一水草は24種。ほかにも、カワゴケ、

プレミアムモス、南米ウィローモス、また、クリプトコリネ5種、

エキノドルス7種、などなど、個別販売品が充実しています。

熱帯魚は小型種を中心にそろえ、200円で飼える種を37種そろえている

ほか、珍しい種でも300円(ラスボラベガエなど)、400円(ワイルド

ラミーノーズ、ゴールデンラミーノーズなど)で販売するものをそろえ、

さらにお問い合わせが多い、ヨーロッパブリードなどの希少種

(プラチナベールフィンテトラ、プラチナグリーンスマトラ、

インパイクチスケリースーパーブルー、ロングフィンアカヒレ、

コーヒービーンテトラなどなど)も、600〜1200円でそろえています。

小さな大自然の店は、小さなお店ですが、140本以上の水槽で、

多くのみなさんが、選べて、楽しめる店を目指して、日々充実を

図っています。年中無休化により、いつでも10時〜19時に皆さんと

お会いできますので、どうぞ気軽にお立ち寄りください。

国産グッピー続々入荷&グッピーのヒミツ



このグッピーの品種名は、サドルブルーモザイクといいます。

小さな大自然の店には、現在、15品種のグッピーが入荷しています。

グッピーは、子どもを産ませやすく(産卵でなく体内で卵をふ化させて仔を

出産します)、初心者でも簡単に楽しめる小さな熱帯魚として人気ですが、

品種はよく知られているだけでも150程度あり、色とりどりの中から好きな

模様のものを選ぶことができます。



2枚目の写真は、RREA(リアルレッドアイアルビノ)ネオンタキシード

という品種のグッピーです。小さな大自然の店では、現在、信頼ある国産

グッピーに限定して、低価格での販売を行っています。


1)「国産グッピー」とは

日本国内の繁殖家、専門業者が純粋に系統繁殖したものです。15年ほど

前から、シンガポール産グッピー、そして数年前から、スリランカ産グッピー

の中に、死亡率の高い新しい細菌性の病気が流行して以来、国産グッピーに

対する再評価が高まりました。水槽で、23〜25℃程度の本来の適温域で

育成されており、生産者をきちっと選べば、繁殖力も寿命も長く、また

繁殖させた場合に、親と同じ観賞価値の高い個体が多く育つことも、

魅力となっています。外国産グッピーの中にも、信頼ある生産者の中には

病気に対して完全に対策を取り、また系統維持や改良管理がしっかりした

グッピーがいますが、27〜29℃の条件で養殖されている養殖場が多い

ことから、尾びれの垂れ下がりなど老化現象や寿命が短いものが多いなど、

国産グッピーとはさまざまな点で性質が異なっています。


2)子どもを食べてしまうグッピーとは

グッピーは、ストレスを感じると、産んだ子どもをすべて食べてしまいます。

これは自然界で、隠れ家となる水草の茂みが少ない状態で、つまり天敵である

野鳥や肉食性ナマズ類などに見つかりやすい状況でお産を迎えると、自分の

栄養にしてまた産みなおした方が良いという本能が働いて子を食べるという

反射的な行動を取るのと、同じ心理状態によると考えられています。

シンガポールなどでは、四角いため池に、1m弱の四角い網イケスを多数

浮かべ、品種ごとに養殖していますが、特に水草などを入れないで育てる

ため、成長競争は激しく、生き残って出荷されてくるグッピーは比較的気が

強いものが多く、競争心からか、子もよく食べてしまいます。

グッピーが子どもを食べないように、産卵箱など隔離して繁殖育成する

器具も売られていますが、国産グッピーでは、飼育水槽に水草をたくさん

茂らせていき、隠れ場を多く設けてあげることで、多くの子どもたちを

生かすことができます。


3)混ぜて飼わないのが長く楽しむコツ

色とりどりのグッピーを、混ぜて一緒に飼うと、まるで3色以上の水彩

絵の具を混ぜた後の洗い水のように、黒ずんだ灰色や茶色の子どもたちが

たくさん生まれてきてしまいます。グッピーを飼う場合は、気に入った

品種を厳選して、単一品種で飼育するのがもっとも長続きする方法です。




3枚目の写真は、ギャラクシーブルーモザイクグッピーです

現在、小さな大自然の店には、

・ドイツイエロータキシード、
・ゴールデンドイツイエロータキシード
・ドイツ系ブルータキシード
・RREAネオンタキシード
・オレンジレースコブラ
・ブルーグラス
・レッドグラス
・ガラスのグラス(ブルー)
・RREAブルーグラス
・サドルブルーモザイク
・ギャラクシーブルーモザイク
・RREAジャパンブルーモザイク
・RREAスーパーホワイト
・エンドラース
・エンドラーズラグナデバトス

通常、1ペア5000円以上で販売される国内有名ブリーダーによる

優良系統を中心に、1ペア1500円〜3000円のお買い求めいやすい

価格で、販売しています。

まだまだ追加登場予定です。グッピーに興味のある方も、小さな大自然の店に

どうぞお越しください。特に、はじめての方は、店で実物をご覧になり

ながら、やさしい飼い方殖やし方について店員にお気軽にご相談ください。

開店以来水換え作業なし&底面濾過のヒミツ


写真は、2009年9月開店当初の、今残る貴重な(?)店内水槽写真です。
小さな大自然の店では、開店以来、水槽の水換えや水底の清掃作業は行って
いません。平均すると、2週間に1回程度の頻度で、各水槽の内壁を軽く
こする程度の管理をしていますが、ご来店の皆さまはご存じのとおり、
付着ゴケで悩まされているような水槽は一つもありません。またたくさんの
水槽で水草が元気に茂っているのに、CO2供給などの特別な機材も使って
いません。なぜ、水槽がほとんど世話もしないのに、うまく環境維持されて
いるのでしょう?きょうは、私たちが得意とするブルカミアや富源粒などの
底床濾材で、パフォーマンスを最大限に発揮するための、大事な設備、底面
濾過のしくみと、通水方法など、水換え不要を実現するためのヒミツに
迫ってみましょう。

この図は、私たちが使っている水槽の仕組みを簡単に図化したものです。
底面濾過板、水中ポンプと、底床濾材の3つだけの、とても簡単な設備です。
飼う生きものによって、オートヒーターを入れたり、また水草育成のための
専用照明器具をつけるかつけないか、などの違いはありますが、すべての水槽は、
濾過についてはまったく同じ仕組みを使っています。従来、よく取り付けられ
ていた、各種の濾過装置を水槽とは別につけることはありません。また、水質
調整のための添加物も一切使いません。水は、水道水を使っています。新しい
水をすぐに使う場合には、塩素中和剤(カルキ抜き)だけを使います。また、
濾材を新規にセットするときには、1回だけ、バクターDD(ブルカミアから
分離培養した濾過バクテリア群、12cc380円)を入れるだけです。これは、
新しい濾材は、新築マンションのように空き家の状態だからです。普段は、
蒸発した水を足すだけなので、カルキ抜きも使いません。
従来、熱帯魚ショップと言えば、様々な濾過器、水質安定剤、そして濾過器に
使うワタやセラミック製などの交換濾材、汚れ吸着用活性炭などなど、あらゆる
製品を売っていました。私たちの店ではこれらの製品を一切取り扱わず、自分
たちでも使いません。なるべくシンプルな設備で、手間がかからないことが、
一番大切だと考えています。

この写真は、私たちがよく使っている底面濾過板です。濾過板といっても、
実際の微生物浄化は、ブルカミアなどの底床濾材が行いますので、役割は
水を通すだけで、プラスチック製の、単に細かいスリット穴が空いただけの
スノコ板です。写真の製品では、角に近い場所に穴をあけて、専用のプラグを
ひねり込んで、そこに水中ポンプを取り付けるだけで、作業は完了。この板は
何枚でも縦横につなげられるパズルカーペットのようになっているので、水槽の
いちばん底全面にぴったりと広く敷くようにして、使います。
30年以上前、他の濾過器の発売や普及に伴って、底面濾過の仕組みは
嫌われ、ほとんど使われない時代が長くありました。当時水槽に使われていた
のはほとんどが砂利で、底面濾過を行っても水の微生物浄化はわずかしか
行われず、しょっちゅう水底掃除が必要だったので、底面濾過=いちばん
世話の手間がかかる仕組みと考えられたのです。
ところが、現在のように、特殊な土でできた良い底床濾材ができて、あらゆる
種類の微生物を定着、繁殖させることができるようになってみると、自然界
の土壌による環境浄化と同じ仕組みが、水底で実現できるようになり、これまで
開発されてきた各種濾過機器が、必要なくなってしまったのです。
最近になって、私たちの活動が実って(?)底面濾過がかなり見直される
ようになってきました。ただし、現在各社がつくっている底面濾過板には
いろいろなものがあり、土でつくられた私たちの底床濾材に合わないものも
あります。水をよく通して、濾材の粒を通さないようにするには、スリット
幅は、1.5mmが最適な幅です。私たちの店では、この条件に合う3社3機種の
底面濾過板を用意し、水槽の形や大きさに合わせて販売しています。スリット
穴がこれより広いと、底床濾材を底面板の裏側まで通してしまい、水は
濁り続けてしまいます。また、これより細かな穴だったり、底面濾過板の
上にマットを敷いたりすると、1年以上経過して底床濾材が古くなり始める
と、早く目詰まりしてしまい、使えなくなってしまいます。

これは、底面濾過の簡易図です。底面濾過板には細かいスリット穴が全面に
多数空いているので、水中ポンプで水を吸い上げると、空間になっている
底面濾過板の内部を通り道にして、水槽中の水が均一に集まって、水槽内に
戻っていくようになります。底床濾材のすべての粒に水が通り、何十万粒もの
濾過材内部に棲む200種以上の微生物が活動して、水がきれいになります。

もし、この図のように、濾過材の表面に凸凹ができ、浅い場所と深い場所が
できてしまうと、水は、濾過材の厚みが薄い部分に集中して通るようになり、
水槽の濾過分解力が著しく低下してしまいます。ポンプの後ろ側、水槽に
流木などを飾り付けている場合はそのすぐ脇など、濾過材が深く掘れ込んで
厚みに偏りができてないかを確認して、平らに管理するように注意してくだ
さい。ブルカミアを使ってみたけど水が濁る、魚が雑菌症のような症状で
ヒレをすぼめている、などの皆さんのおよそ8割以上が、このような表面の
起伏に気づかなかったことが原因です。
小さな大自然の店では、お手持ちの設備の種類にかかわらず、水槽がうまく
いかない、管理に手間がかかる、魚の具合が悪いなどの相談にお応えして
います。どうぞお気軽にお問い合わせください。

大好評400円レッドビーシュリンプ


特別販売400円レッドビーシュリンプの写真です。おかげさまで、たくさんの
皆さまから好評です。お店のブルカミア水槽で、繁殖した自家産ビーシュ
リンプを、ただいま、限定販売しています。そのため、大きさはまだ小さい
のですが、価格はおよそ1/3です。ビーシュリンプは知っているけど、まだ
飼ったことはない、というエントリーユーザーの皆さまに、お勧めしています。
ブルカミアなど、広瀬製ソイルで、小さな大自然のお店でお勧めしている、
水槽全面に底面板を敷いた底面循環を行うだけの水槽で、ビーシュリンプは、
簡単に元気に育ち、繁殖も手軽に体験できます。ビーシュリンプが、水換えを
しない水槽で、どうして死なせずに簡単に飼えて、繁殖までやさしく体験
できるのでしょう。
1)水底に汚れや腐敗菌が増えないから
 ビーシュリンプのエラに雑菌を浴びせたのでは、死なせてしまいます。
 ブルカミアやレッドビーサンドなど、広瀬製の丈夫な無肥料ソイルを
 使用し、底面濾過を行うと、水槽中の水は、全面にわたってソイルの
 中に吸い込まれていき、フンなどは内部で瞬時に微生物分解されます。
 水の動きが下方向に常に吸い込まれる流れなので、汚れや腐敗菌が
 漂ったり、エビのエラに向かって湧き上がってくることがありません。
 空の水底や、底面循環をしない従来型の水槽では、エサの残しや、
 その他の汚れが生じたときには、そこにとりつく腐敗菌をエビのエラが
 直接浴びてしまい、環境バランスを崩すとコロコロと次々に死んで
 しまうことがよくあり、これを避けるには注意深い世話が必須でした。
2)水換え不要で長期水質安定だから。
 広瀬が保有する特許技術の一つ、両性緩衝作用。
 原料土に特殊な相性の酸性土とアルカリ土を組み合わせることによって、
 強力な水質安定をもたらします。ブルカミアDの場合、千葉県東部や
 沖縄など極端な硬水地域ではpH6.5GH8〜10程度、北海道の
 大半や、秋田、愛知をはじめとする全国に散在する極端な軟水地域
 では、pH6.1GH4〜6程度の安定水質を得ることができ、底面
 濾過によって数分以内で全水量をソイル内部に通水し続けると、その
 あと、1年以上、水質は変化しません。しかも底面濾過内部に繁殖する
 200種以上の微生物が分担して、アンモニア等有害物質の硝化
 (酸化分解)や、脱窒(還元)までのあらゆる微生物浄化作用を
 長期間行うため、1年半〜2年、水換えなしに飼育が可能になり
 ます。稚エビが生まれても、同じ水のままで、入れ替えをせずに、
 親エビとも一緒のまま、何の手間もかけずに飼うことができます。
3)フレークエサ中心で飼育する新しい方法だから。
 各社発売の「エビ専用」を詠ったエサは、固まりで水槽底に置いて、
 エビがエサの匂いで寄り集まってくるのを見て楽しみながら給餌する
 タイプが中心です。しかし匂いが強くエビを勢いよく集めるから良い
 エサとは限らず、中には、自然界でのビーシュリンプの栄養要求と
 大きく異なった原料バランスの製品も見られます。小さな大自然の店
 では、小松菜、グリーンピース、海藻、マリーゴールドなど植物性
 原料を7割使った、カクテル7n黒缶(グッピー用にお勧めしている
 もの)を、ビーシュリンプの主食として使っています。水と混ぜて
 水槽に流し込むと、瞬時に水底に沈み、ビーシュリンプは食べ残し
 なくよく育ち、良い発色も保ちます。

※今後、水草育成ディスプレイ実況、生きもの各種の価格公開から、
 新着の各種魚類、水草などについて、どんどんご紹介しようと
 計画しています。そして、お店で実現している、去年9月開店
 以降水換えなしという飼育方法についても、同じ体験を皆さんに
 していただけるように、その秘密を公開していきます。

メダカの秘密大公開&メダカの上手な殖やしかた


かわいいエビ&変わりメダカ展真っ最中の小さな大自然の店です。
すでに、半月が経過し、多くの方々が、特に珍しいシュリンプ類には
注目してくださっていますが、今ひとつ、驚きや親しみや人気に
恵まれないのが、勢揃いしている、たくさんのメダカたちです。
メダカ、といえば、学校教材、またペットとしても身近な存在ですが、
100以上もの色や形の変異型が、観賞魚として普及しはじめて
いることは、まだ、あまり知られていません。きょうは、この、
知られざるメダカの秘密について、ご紹介してみたいと思います。
まず、上の写真は、琥珀光メダカ(別称:コハクホタル)です。
ヒカリ(あるいはホタル)メダカとは、最近急に広がった呼び名なの
ですが、ふつうのメダカ、たとえば、下に示す、江戸時代から飼われて
いるヒメダカと比べて、体のどこの部分が、違うのでしょうか。

上のヒカリメダカでは、背中が光っているのがわかりますが、もう一つ、
とても大事な違いにお気づきでしょうか。この、ヒカリメダカ、背中に
生えているヒレが、ふつうのメダカの小さな背びれとは違いますね。
敏感な方は気づいたかもしれませんが、実は、遺伝子の突然変異で
出現したヒカリメダカとは、おなか側の特徴が、背中側にも転写されて
現れてしまう特徴があるのです。なので、背中側にも、おなか側と同じ
シリビレが、生えています。また、もともと、ほとんどの魚たち共通の
特徴は、体のおなか側が銀色に光ることですが、この光るグアニン色素
が、背中側にも、転写されて、背中が銀色に光っています。おなか側が
銀色をしている理由は、そもそも、大切な内臓を紫外線から守ると同時に、
下から肉食魚に狙われたときに、水面の光り輝きに紛れて逃げやすい
効果も生んでいるとされています。光とかホタルとか呼ぶ背中の銀色は、
もともと、おなか側に集合して出て、身を守る色素だったわけです。
白、茶、オレンジ、赤、その他様々な色彩変異と、この腹面転写遺伝子を
組み合わせることで、色とりどりのヒカリメダカが作出され、現在では
観賞魚として流通するようになっているのです。腹面転写遺伝子は、
メダカ以外でも発見されることがあり、熱帯魚としておなじみのベタ
では、ダブルテール系として、メダカと同様、観賞用品種となって、
普及している例として知られています。

さて、もう一つ、人気の変わりメダカに、「ダルマメダカ」があります。
これも遺伝子突然変異で発見されたものですが、卵発生の後期に、メダカ
では本来26〜27本ある脊椎骨の内、いくつかが、癒合してしまうもの
です。ふつう、脊椎が27あれば、成長に伴い、27個の脊椎も少しずつ
成長して、体の長さも大きくなるはずですが、成長する箇所が、癒合に
よって、14カ所とか、17カ所とかに減少してしまっているために、
上下方向に比べて、どうしても、前後方向の伸びが少なく、結果として、
丸い体型のおとなのメダカになってしまうものです。形と、愛嬌のある
泳ぎ方で、最近では、ダルマメダカは観賞魚として人気急上昇しています。
今回写真紹介した、体型の変化に加えて、代表的なものだけでも20を
超える様々な色彩変異が組み合わさって、様々な色、形のメダカが流通
するようになりました。
もともと、これら各種の突然変異は、遺伝の研究などに用いられるために、
大学や国の研究機関に集められ、厳重に管理されてきたもので、ほとんどが、
特に観賞魚として改良されてきたものではありません。今から20年前に
なって、はじめは広島大学から、研究用だった変わりメダカが、教育用
として民間に配布されたのが始まりで、以後、業者や観賞魚の趣味家にも
広がったものです。今では、出目や、青い閃光のような輝きを持つミユキ
など、民間で発見された変異も加わり、観賞魚として屈指の品種数が
生み出されるようになってきました。

さて、最後の写真は、メダカの産卵です。オスは大きなヒレでメスを抱き
包み、メスが、その、オスのシリビレを産み床のベッドのようにして、
卵を産み出しているところです。
メダカは、日長が12時間半を越える季節になると成熟を始め、3週間後に
産卵が開始されます。メダカを繁殖したい場合は、蛍光灯照明を、少し
長めにして、毎日規則的に点灯、消灯時間を守っていると、3週間で、
産卵が開始されます。せっかくですから、水槽に、卵を産み付けるための
水草を多めに入れて、繁殖させて楽しむのが、稚魚育成も比較的簡単な
メダカの楽しみ方として、おすすめです。
メダカのことも、小さな大自然の店に来て、実物をたくさん見て、気軽に
聞いてみてくださいね。

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